リールを1本作ったあと、Threads、X、LINEにも内容を届けたい。でも文字起こしをそのまま3回貼れば、どの媒体でも同じ長い文章になります。逆に媒体ごとに一から考えると、撮影した素材を使い切る前に次の制作日が来てしまいます。
動画本編では、僕が自作リール1本を材料に、Claude CodeでThreads用、X用、LINE用の「公開前の原稿」を作る流れを実演しました。元の事実は変えず、入口・説明量・次の行動を媒体ごとに変えます。最後に人が事実、権利、個人情報、リンク先を確認するまで、投稿も送信もしません。
この記事は動画の字幕を並べ直したものではありません。自分の素材で再現する際に必要な入力、ファイルの分け方、媒体別の修正観点を、手順としてまとめます。
先に完成形を決める:3原稿と承認チェック
この作業の完成物は、投稿済みの画面ではありません。threads.md、x.md、line.mdの3原稿と、approval-checklist.md、今回どこを直したかを残すrun-report.mdです。AIの初稿はoutput、人が確認した版だけをapprovedへ分けておけば、「できた」と「公開してよい」が混ざりません。
Claude Codeを使う価値は、同じ指示を再実行できる形で元素材、媒体ルール、原稿、確認結果を保存できることです。1回だけ3つの文章を出すなら普通のチャットでも可能です。自分の発信で繰り返すなら、どの素材から何を作り、人がどこで直したかを追える方が役立ちます。
元リールを6項目に分ける
最初に文字起こしだけを渡すのではなく、元動画から次の情報を抜き出します。
- テーマ:何を扱う動画か
- 対象:誰の、どんな悩みに答えるか
- 結論:一番伝えたい判断は何か
- 一次情報:自分で経験・確認した事実は何か
- 避ける表現:言い切れないこと、使えない素材は何か
- 次の行動:読んだ人に何を一つしてほしいか
実演に使った説明用テーマは、「AIの文章をそのまま投稿すると、自分の言葉が消えやすい」というものです。結論は、AIに骨格を作らせても、自分の失敗、実際に見た数字、現場で聞いた言葉のいずれかを加えること。説明用の原稿に、確認していない成功数字や顧客の体験を足してはいけません。
6項目があると、Threadsでは共感から始め、Xでは短い結論を先に出し、LINEではすぐ試せる手順にしても、言っている内容の芯がぶれません。逆にこの芯がないまま「媒体に最適化して」と頼むと、AIが別の約束を作りがちです。
作業場を4つに分ける
実演ではinput、rules、output、approvedの4フォルダを使いました。inputは自作リールの情報、rulesは媒体別の目的や禁止事項、outputはAIが作った未承認原稿、approvedは人が確認を終えた原稿です。フォルダ名自体より、未確認の文章を公開版と混ぜないことが重要です。
最初の指示も「3媒体に投稿して」ではなく、必要なファイルと停止点を提案させます。たとえば次のように始められます。
自作リール1本から、Threads・X・LINE向けの原稿を作る作業場を設計してください。
元素材はinput、媒体別ルールはrules、AI初稿はoutput、人が確認した版だけをapprovedに置きます。
外部公開・送信・予約・SNS API呼び出しは行わないでください。
不明な事実、数字、権利は推測せず「要確認」にしてください。
まず必要なファイルと人が承認する場所だけを提案し、作成前に止まってください。
提案を見て、AIが外部操作を含めていないかを確認します。この段階で外部公開が入っていたら削除します。動画の約束は「原稿を作って人が選ぶ」であり、「AIが勝手に配信する」ではありません。
Threads・X・LINEで何を変えるか
媒体ごとに単純な文字数だけを変えても、読み手の体験は変わりません。変えるのは、読み始める時の気持ちと、読み終えた後の一歩です。
| 媒体 | 入口 | 本文で残すもの | 終わり方 |
| Threads | 読者が口にしにくい悩みや迷い | 自分の判断と短い具体例 | 返しやすい問い |
| X | 先に結論と境界 | 何をAIに任せ、何を人が持つか | 一つの判断材料 |
| LINE | 登録済みの人が今すぐできること | 手順と確認点 | 一つの行動 |
この表も固定テンプレではありません。既存アカウントの反応や提供する価値によって、入口は変わります。たとえばThreadsの読者がすでに具体手順を求めているなら、毎回共感文から入る必要はありません。大切なのは、媒体名だけを渡してAIの一般的イメージに任せず、自分の読者に合わせたルールを短く渡すことです。
AI初稿を直す時の3つの観点
1つ目は、元リールで言っていない経験や数字が加わっていないか。説明用デモを本人の実績に見せないようにします。発信で強いのは大きな数字だけではありません。実際に迷った場面や、直した一文も一次情報です。
2つ目は、3媒体に同じ一文が並んでいないか。同じ事実は共有してよいですが、Threadsで会話の余地がある文章と、Xで短く判断を示す文章、LINEで一つ実行できる文章は役割が違います。コピペの痕跡が残るなら、長さより先に入口と次の行動を見直します。
3つ目は、CTAとリンク先が合っているか。動画の主題は原稿の横展開なのに、各媒体で別の商品や別の特典を急に約束していないか確認します。架空の期限や実績、未確認の配信設定も加えません。
公開前チェックを通してから次へ進める
3原稿を作ったら、最低限「事実」「権利」「個人情報」「リンク先」「媒体ごとの約束」を確認します。動画では、生成したファイルと承認後のファイルを分けることで、AIが作ったものをそのまま公開済みと扱わないようにしました。
承認記録には、どの文章を直したかだけでなく、なぜ直したかを短く残します。「LINE版にリンクを3つ並べていたので一つにした」「X版の断言を実測範囲へ戻した」などです。次のリールを展開する時、同じ失敗を繰り返さずに済みます。
まず1本で試すなら
すべての過去動画を一度に横展開する前に、権利が明確な自作リール1本を選び、6項目を埋めてください。その情報から3原稿を作り、原文と見比べて「残した事実」「媒体ごとに変えた入口」「人が直した箇所」を記録します。公開後は、投稿数だけでなく、読者からの返信や次の行動まで観測します。3原稿を作れたことと、3媒体で成果が出たことは別です。
ファイルの作成画面、媒体ごとの初稿と修正、承認チェックの流れはClaude Codeで1本のリールをThreads・X・LINEに展開する実演動画で確認できます。
入力シート、媒体別の指示、公開前チェックを使って自分の素材で試したい方は、公式LINEのトークで「一括展開」と送ってください。

